木造ピアノ室の薄型防音仕様

木造防音室において、薄型の音響・防音仕様の需要が多いのは、主に「部屋が狭い・重量的な制限」をクリアする必要があるためです。

例えば、写真(投稿画像:木造ピアノ教室のリフォーム)の防音室のように、2階の部屋を改造して構築したため、必然的に構造的な補強と重量軽減、防音構造の厚さをできる限り薄いコンパクト化を図る目的で求められた技術です。

他の専門業者が設計施工しているピアノ防音室は、約6帖の部屋をリフォームすると防音壁などの厚さによって約4.5帖の広さになります。グランドピアノが自由に配置できなくなります。また、遮音パネルや防振パネル・ツール自体が木造の響きにマッチしない製品が多く、ピアノの音響調整が難しくなるという欠点があります。

防音職人では、木材など木製品を最大限に生かして音響・防音構造を薄く構築する技術・設計仕様を開発しました。

狭い木造のピアノ室は、適度な遮音と音響がバランスするように設計施工しないと、いろいろな課題をクリアすることが出来ないのです。防音職人の技術は需要から生まれたものです。

ちなみに、画像の木造ピアノ教室の事例は、構造柱と壁面までの距離が狭く、薄型の防音設計・施工しか対応できなかった現場です。

木造防音の最新技術を追求する

木造住宅と木造防音室の防音設計の最新技術は音の制振・絶縁・減衰機能を高める仕様・構造を構築することを目的としています。 業界では素材・構造体の周波数特性とともに軽視されていた分野です。 特に木造に適した薄い防音対策を追求してきた事例や方法論について考察します。

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