住宅の防音設計に不可欠な防音材

どんな建物でも防音材を有効利用することが費用対効果を高めることになりますが、分厚いコンクリート構造の音楽ホールやスタジオでは、むしろ吸音材・制振材や音響材の重要性が高く、木造など住宅とは異なる設計手法になります。

木造やマンションなどの住宅では、躯体構造も生活空間も制約が多く、物理的に分厚い防音構造を設計・施工することは出来ません。

できるだけ、空間を狭くしない費用対効果の高い仕様・工法が重要ですが、不可欠なのが優れた性能を持つ防音材です。

しかし、防音材の工法や施工要領を無視すると効果は半減し、まさに「猫に小判」というか「無知な人間に防音材」という不幸な結果につながります。

やはり、「餅は餅屋に限る」という格言のように、防音設計の専門家には得意分野があり、依頼すべき専門家は厳選すべきです。

専門業者・技術者のウェブサイトを見る場合、必ず実績の概要や実例のコンテンツページを、じっくりと読んだほうが良いです。不明な点は、遠慮なく質問してみましょう。特に木造の防音設計が出来る技術者は少なく、建築士の苦手な分野でもあります。

木造が得意な専門家には、防音材の使い方や考え方、建物構造の安全性・寿命への対処に特長がありますので、この点に留意してヒアリングしたほうが良いでしょう。