防音材の優劣と設計仕様

取引先や知人業者が、自社または自分の取引先の防音材の性能を、市販品に比べて誇示する気持ちは理解できます。

しかし、市販品と取引先の受注生産品(防音材など)の性能差が3倍以上乖離することは稀です。なので、10倍以上違うという表現はまずいと思います。

たとえば、木造防音室やマンションの天井防音において、総合的な防音効果が10倍以上変わるということは理論上あり得ないことです。

2・3倍程度、遮音効果が違うという事実は、よくある事ですので珍しい現象ではないです。

一番重要なのは、防音設計によって構築される「防音構造」そのものの中身です。市販品でも、工夫すれば防音効果はアップします。

それは、一般的な建材を含めた施工要領を徹底することで向上します。

防音材などを最大限に活かすことが出来るかどうかは、音響・防音設計の計画書・仕様書および具体的な施工要領にかかっています。

木造防音の最新技術を追求する

木造住宅と木造防音室の防音設計の最新技術は音の制振・絶縁・減衰機能を高める仕様・構造を構築することを目的としています。 業界では素材・構造体の周波数特性とともに軽視されていた分野です。 特に木造に適した薄い防音対策を追求してきた事例や方法論について考察します。

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