防音最新型は制振材活用の複層構造

防音設計の住宅・音楽室の最新仕様は、制振材の活用が重要な要素になっています。

現実的な住宅(木造・マンションなど)や音楽防音室(シアター室を含む)の施工において適用できる制振材にはいくつかあります。

防振ゴム、ブチルゴム、発泡樹脂、ウレタンマット、ポリエステル繊維(ポリエチレンなど)、アスファルト基材製品などですが、耐久性・耐用年数、コストを考慮すると、高密度ポリエステル繊維とアスファルト基材しか候補に残りません。

ポリエステル繊維には、ヴァージンフェルトと再生フェルトがあり、前者は高密度ポリエステルフェルト、後者はPET高密度フェルトが製品化されています。

ですが、制振材としての効果を考慮すると、既製品には殆ど満足できるものがなく、一部の受注生産品に頼るしかないのが現状です。

アスファルト基材は、単独での仕様では十分な制振効果が出ない周波数の音がありますので、複層的な構造の一部分として活用することになります。

製品の選択や組合せ方は、実験や現場での測定結果などによって、仕様を決めるしか無く、専門家の経験値・経験則に依存することになります。

ですが、防音対策の費用対効果を左右するのが制振材です。これが住宅や音楽防音室の防音設計には最も重要であると思います。

木造防音の最新技術を追求する

木造住宅と木造防音室の防音設計の最新技術は音の制振・絶縁・減衰機能を高める仕様・構造を構築することを目的としています。 業界では素材・構造体の周波数特性とともに軽視されていた分野です。 特に木造に適した薄い防音対策を追求してきた事例や方法論について考察します。

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