薄型防音の新築木造ピアノ室

昨年の12月に完成した新築住宅の木造ピアノ防音室の事例です。

この木造防音室は、できるだけ壁を厚くしたくない、防音工事の費用を抑えながら近所の迷惑にならないレベルで造りたいという前提条件がありました。以下、依頼者の生の声をご紹介します。

『今の所、音響もちょうどよく、心地良く弾かせて頂いております。防音工事をして下さった大工さんも、ピアノが入った後にいらっしゃって外から音を聴いてみて、弾いていると知らなければ全然音に気付かないとおっしゃっていました。

室内(家族のリビング・寝室など)にはそれなりに聴こえますが、騒音ほどではなく、お昼寝の邪魔にならないレベルです。

また、12月になり、防音室に暖房器具を入れましたが、あの広さなのに暖房器具一つで十分な温度を保つ事が出来ており、部屋の気密性を実感しております。

これも全て、防音職人様に設計して頂いたおかげです。本当にありがとうございました。

防音工事の標準価格も教えてくださり、ありがとうございます。

それに比べ、かなりの安価でとても質の良い防音室を造って下さって、本当に感謝しております。こちらこそ、一度も対面でのご挨拶を出来ないままで恐縮ですが、素晴らしいご縁を頂き、ありがとうございました。』

上記のように、昨年は緊急事態のため、施主(依頼者)とお会いする事ができず、すべてテレワークで業務を行いました。薄型防音は、最新の防音設計技術(遮音・制振・吸音)で設計して、地元の施工業者にリモートワークでサポートして実現しました。

なお、写真にあるピアノ脚の下の板は養生用の板です。防音とは無関係です。そのうち、小さくカットして再利用されるようです。

木造防音の最新技術を追求する

木造住宅と木造防音室の防音設計の最新技術は音の制振・絶縁・減衰機能を高める仕様・構造を構築することを目的としています。 業界では素材・構造体の周波数特性とともに軽視されていた分野です。 特に木造に適した薄い防音対策を追求してきた事例や方法論について考察します。

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