木造住宅のピアノ室
木造住宅にピアノ防音室(練習室・教室など)を造る際に重要なのが基本構造です。国内外でプロピアニストに好まれているのが、伝統的な木造軸組み在来工法です。
それはピアノの音響に最適な構造であるからです。新築ピアノ室の防音設計なら、これが最大の前提条件になります。そして、ピアノ室に使用する壁内の吸音断熱材が重要です。
これによって、音響だけでなく防音効果に大きな差が出ます。木造ピアノ室の設計は専門家でないと出来ません。一般の建築士や住宅業者には無理です。その他、自称防音専門業者にも無理です。
私はこの事を実体験として約25年間、経験してきました。そもそも木造住宅だけでなく、マンションの防音設計でさえ満足にできない建築業者や建築士が多いという日本の状況を考えると、特に新築住宅において、ピアノ防音室を併設する場合、専門家として誰に依頼するかが重要です。
そして、新築工事・防音工事を担当する建築会社、職人が木造建築をどの程度理解し、その特長を熟知しているかが問題です。木材の知識が不可欠です。
たとえば、安定した音響や防音対策を重視するなら、床材は広葉樹ではなく針葉樹が適していますが、このことを知らいない設計者には木造ピアノ室の設計は難しいと思います。
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